Stalker (1979) (ストーカー)
作品データ リージョン:ALL 制作: Image 映像仕様: 4:3 音声仕様: Dolby Digital 5.1 Surround (Russian) 作品時間: 163分 画面比率: 1.33:1 CC: No 字幕: Arabic,Chinese,Dutch,English,French,Japanese,German,Hebrew,Italian,Portuguese,Russian,Spanish,Swedish
原因不明のまま突如現れた不思議な空間「ゾーン」。一度入った者は戻っては来られない危険区域とされる「ゾーン」には、軍による厳戒態勢が置かれていた。しかし、ゾーン内には人の願いが何でも叶うという「部屋」が存在すると言われ、命がけで「部屋」を目指す人々が後を絶えない。「ストーカー」(密猟者)と呼ばれるゾーンの案内人は、ある日、物理学者と作家をゾーンへ導いていく。ストーカーによれば、ゾーンは「複雑な罠で、その罠にかかれば命がない」。3人は、荒れ果てた草原を通り、水が滝のごとく流れるトンネルを抜け、人々が命を落としたとされるパイプをくぐり、なんとか「部屋」の前までたどり着く。果たして、物理学者と作家は、自分自身が本当に望んでいるものが何か真に理解しているのだろうか?彼らは自分の本当の望みを知りたいだろうか?「部屋」が叶えてくれる自分の望みとは、真の願望なのか?作品は静かに、ゆっくりと進行する。タルコフスキー作品には欠かせない水や雨を使った不思議な空間の連続は、観る者に解釈を委ねるかのようである。その詩的な映像や、ロシア文学的に語られる言葉の一つ一つが、こんなにも心に響くのはなぜだろう。それほどまでに現代社会は我々の精神を枯渇させてしまうのだろうか。後々まで印象が薄れない作品には滅多に出会えない。過去の作品がこうしてDVD化され、新たな感動を与えてくれることはありがたい限り。2枚組のDVDには、ディスク#1に本編の前半、ディスク#2に後半を収録。ロシア語は5.1chとモノラル音声が収録されているが、オリジナル版はモノ音声のみで、5.1chはリミックスのためオリジナルとは異なる部分もあるので要注意。例えば、ストーカーらが軌道車に乗って「ゾーン」に入っていくシーンでは、オリジナルは車輪の音のみだが5.1chではバックに音楽が加えられている。「ゾーン」のシーンでの水の滴る音や、遠くに聞こえる鳥の鳴き声がよりリアルな空間として感じられるのは5.1chの方だが、ファンとしては是非オリジナルで観たいところである。画質についてはややソフトなシーンもあるが、概ね良好と言える。特にモノクロのシーンや、水面を写したカットなどでは画質の善し悪しで作品の仕上がりが大きく異なる可能性があるため、非常に気になるところだが、その点については全く心配はいらない。ディティールの再現も優れており、繰り返し観ても毎回新しい発見があるだろう。ファンには貴重な所蔵ディスクとなることは間違いない。また、本編以外に収録されている、タフコフスキーの卒業制作である"The Streamroller and the Violin"からの5分ほどのクリップ、また、タフコフスキーが幼い頃を過ごした家などの映像を使った"Memory"と題された6分ほどのモンタージュはお見逃しなく。さらに、撮影のアレクサンドル・クニャジンスキーとプロダクション・デザイナーへのインタビュー、キャスト、スタッフのフィルモグラフィーを収録。隠し映像として「惑星ソラリス」の予告編もある。本編の字幕は英語ほか、13カ国語を収録しており、日本語字幕の収録もあるのが嬉しい。リージョンはオールのため日本のプレーヤーでも問題なく再生可能。<作品データ>[スタッフ]脚本:アルカージー・ストルガツキー、ボリス・ストルガツキー撮影:アレクサンドル・クニャジンスキー音楽:エドゥアルド・アルテミエフ美術:アンドレイ・タルコフスキー詩:フョードル・チュッチェフ、アルセニー・タルコフスキー [キャスト]ストーカー:アレクサンドル・カイダノフスキーストーカーの妻:アリーサ・フレインドリフ作家:アナトリー・ソロニーツィン学者::ニコライ・グリニコ1979年制作/モスフィルム製作/35mm/スタンダード/カラー/163分日本公開::1981年
2002/11/19
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