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    第2話 「ユー・ガット・メール」でニューヨークを満喫    
           
     

ストーリー:
インターネットを通じて知り合ったキャサリン(メグ・ライアン)とジョー(トム・ハンクス)は、毎日のようにメールのやりとりをする仲。互いに顔も知らぬまま恋の予感を感じているが、実は、既に二人は運命的な出会いをしていたのだった・・。



このラブ・ロマンスをひきたてているのが、生活空間としてのニューヨークの街。高層ビルが立ち並ぶあのイメージとは違い、この映画のニューヨークは、人々の生活感が漂う住宅地の一角といった感じ。実際、マンハッタンの高級住宅街であるアッパーウエストサイドという、とても限られた空間の中でこの物語は進行します。巨大都市ニューヨークも、そこに住む人々にとっては、ごくあたりまえの日常空間なのです。

米国版のDVDには、舞台となったシーンのいくつかをピックアップした "Tour of New York's Upper West Side" が収録されていて、これを見ればこの界隈をより身近に感じることができます。この街の生活を少しばかり知り、自分もニューヨーカーになった気分になれば、二人の気持ちをよりよく理解できそう・・!? 今回は、映画で使われたニューヨーカーにはお馴染みのお店の紹介、ひとこと英会話レッスン、エフロン監督によるコメンタリーで知る裏話と、盛りだくさんです!



   
    Clipping 1: Upper West Side    
     
アッパー・ウエスト・サイド

この映画の舞台は、マンハッタンはアッパーウエストサイド。こぎれいな高級アパートの多い界隈。街角のお店もおしゃれでちょっと優雅だし、セントラル・パークやリバーサイド・パークに近く、ニューヨーカーなら一度は住んでみたい憧れのエリア。


   
    Clipping 2: Starbacks    
     
スターバックス

スターバックスコーヒーは、3年ぐらい前からものすごい勢いでマンハッタンに進出。それまでまともなコーヒーの飲める店がほとんどなかった、ニューヨークのコーヒー文化にとっては革命的でした。スターバックスのコーヒーを手に歩く人々は街の日常風景。評判は上々なものの、最近ではあまりの増え方に街の個性が失われるのでは?とちょっと危惧する声も。店内は落ちついた照明で、何でもイタリア風がテーマとか。

・このセリフを覚えよう:Tall decaf cappuccino!

なぜかスターバックスのコーヒーのサイズは、"small"、"medium" ではなく、一番小さいのが "tall" でその上が "grande" さらに "venti" と、どれがどのサイズかピンとこない。"Tall decaf cappuccino"は、「カフェイン抜きのカプチーノ、サイズはスモール」



コメンタリー裏話:スターバックスのファサードはガラス張りになっていることが多く、たいてい外を向いて座る細長いテーブルがあります。エフロン監督いわく、「スターバックスの店内からストリートを眺める人が増えたのも、ニューヨークの犯罪減少に一役買っている。」  


   
    Clipping 3: Barns & Noble    
     
アッパー・ウエスト・サイド

トム・ハンクス扮するジョー・フォックスとその父親が経営するFox Books & Sonsは、マンハッタンのあちこちにあるBarns & Noble (バーンズ&ノーブル)をモデルにしていることは一目瞭然。Barns & Nobleの多くにはスターバックスが入っていて、そこでコーヒーを飲みながら、買いもしない本をゆっくり「座り読み」するのが通。店内には机と椅子が置いてあり、図書館がわりに勉強する人も。内装も落ちついていて居心地はとてもいいのです。もちろん本は豊富で、ディスカウントもあり。映画でも、お客がゆったり椅子に座ってお弁当を広げるシーンがありますね。

コメンタリー裏話:Barns & Nobleへ撮影許可を依頼したものの、あっさり断わられてしまったため、実際に街中にこのブックストアを建設することに。近隣の住民の中には、本当にお店ができると勘違いし、工事中からオープンを楽しみにしていた人もいて、完成後はお店の中にまで入ってこようとしたそうです。


   
    Clipping 4: ABC Carpet    
     
ABC カーペット

キャサリンとフランクがあるパーティへ向かう途中、19丁目のブロードウェイにあるこのお店の前を歩いています。短いシーンなので、目に留まった人はあまりいないのでは?画面は暗く、お店のシャッターも締まっていて、ほとんど存在感はないのですが、店内のたくさんのシャンデリアがいい雰囲気を出している、家具・雑貨のお店です。特に、レトロ調やヨーロッパ風の雑貨は、日本へのおみやげにも最適。また、広大なアンティークの売場は一見の価値あり。店内のカフェのテーブルや椅子もすべてアンティークの売り物といった懲りようです。

・このセリフを覚えよう:That's not the point.


このお店の前を通りながら、キャサリンとフランクはこんな会話を・・



フランク: A nut? She called me a nut?   変人?彼女、ぼくのことを変人だって?
キャサリン: That's not the point.   問題はそこじゃないの。
フランク: She thinks my store is in trouble.   彼女、私のお店が危ういと思っているのよ。


お馴染みのスラング "nut" は、「気違い」とか「バカモノ」の意味。 "That's not the point" の "point" は日本語にもなっている「ポイント」、「重要な点」「問題の核心」を意味します。


   
    Clipping 5: Home Patry    
     
ホームパーティ

ある小説家のアパートでのパーティで、キャサリンは、数日前に自分のお店にやってきたジョーがFox Books社の御曹司だということを知ります。
このホームパーティ、キャサリンがワインをください、というシーンで、ちゃんとボーイさんがワインを用意してくれていますね。これは、専門業者が料理からドリンク、グラスまで調達し、その場で給仕する「ケータリング」というビジネスで、アメリカのホーム・パーティや企業のパーティではポピュラーなスタイルです。

・このセリフを覚えよう:That caviar is a garnish.

ジョーが、料理のお皿からキャビアだけをごっそり取るのを見て、キャサリンが、「そのキャビアは、付け合わせなのよ。」と言います。日本語字幕では、「キャビアだけ取るなんてなんて人なの」となっていましたが、"garnish"(付け合わせ)というとても印象に残る言葉のニュアンスが全く出ていないのは残念。ジョーにとっても "garnish" は珍しい言葉だったらしく、後で "Have you ever heard a caviar garnish?" とガールフレンドに聞いています。

コメンタリー裏話:エフロン監督は、この"garnish"という言葉がお気に入りでぜひ映画で使いたかったそうです。でも、「意味不明な言葉だけど」とも・・。また、このシーンの丸テーブルにのっている料理はすべてエフロン監督の好物だそう。このアパートは、17丁目のウエストサイドに実際にある建物で、撮影当日、2機のエレベーターのうちの1機は故障しているし、アパートの住民からは迷惑がられるし、さんざんな夜だったと話しています。


   
    Clipping 6: Sports Club    
     
スポーツクラブ

ニューヨーカーは、フィットネスが大好き。スポーツクラブは1ブロックごとにあるかと思うほど多いのです。特に、トム・ハンクスがやっていたウォーキングは大人気。

・このセリフを覚えよう:She is a pill !

スポーツクラブのモニターでテレビインタビューを観ながら、ジョーはキャサリンのことをこう表現します。"pill" 「いやな奴」という意味のスラングです。

コメンタリー裏話:撮影の時、トム・ハンクスは一晩中あのマシンを使って走っていたそうな。確かに、しっかり汗かいていましたね。


   
    Clipping 7: Zaber's    
     


ゼーバース

「アッパーウエストサイドの中心地」と監督が称する、超有名な老舗グルメフードストア。チーズやスモークサーモンの種類が豊富で、おまけに値段も手頃。サンクスギビングやクリスマスの時期ともなると、押し合いへし合いの大混雑。映画では、キャサリンが現金を持っていないのにも関わらず "CASH ONLY" のレジに並んでしまい、困ったことになりますが、アメリカでは、このように「現金専用」や「10品以下の買い物専用」など、レジを区別 しているスーパーはよくあります。このシーン、日本語字幕では、キャサリンが「文無しだってよ」と他のお客から言われていますが、アメリカは完全なカード社会で、現金をあまり持ち歩かないのが一般 的。別にキャサリンがお金がないというわけではありません、念のため。

コメンタリー裏話:Zabar'sでの映画撮影が行われたのはこれが初めて。一晩で撮影を終えなければならず、しかも夜8時から朝5時半までという厳しいスケジュールとなってしまいました。


   
     
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