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    Lesson 2: The Matrix Revolutions「マトリックス レボリューションズ」    
           
    監督/脚本/製作総指揮: アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
出演: キアヌ・リーブス (ネオ)、キャリー=アン・モス(トリニティ)、ローレンス・フィッシュバーン (モーフィアス)
2003年/アメリカ映画/129分

このレッスンは、ネット上にある予告編を元にしています。リスニング・レッスンのためには、以下のサイトで予告編を視聴してください。

Apple.com:Quick Time Trailer -- QuickTime
Official Site -- Quicktime (High), Quicktime (Medium), Quicktime (Low)
Vdeodetective -- Windows Media
Rotten Tomatoes (30秒ほどのCMの後に予告編が始まります。) -- RealOne Player, Windows Media


ストーリー:
人工知能と機械が人類を支配する「マトリックス」の世界で、機械と戦う道を選んだネオ(キアヌ・リーブス)は、超人的なパワーのすべてを使って人類救済のための死闘に挑む。3部作がいよいよ完結!



   
      まず、予告編を聞きながら、スクリプトを目で追ってください。    
           
     
Deus Ex
Machina:
Speak.
言ってみろ。

  ▼ 文法のポイント
→ 最もシンプルな形の命令文ですね。

Neo: The program "Smith" has grown beyond your control.
プログラムスミスはもはやお前の手には負えない。

  ▼ 文法のポイント
→ "has grown" と現在完了形を取っているのは、時間をかけて「~になった」というニュアンスを表しています。

Neo: You cannot stop him, but I can.
お前には止められないが、俺にはできる。

  ▼ 文法のポイント
→ "but I can." は、"but I can stop him." を省略している形です。

Deus Ex
Machina:
And if you fail?
それでもし失敗したら?

  "And if you fail?" ちょっと挑戦的な言い方です。「失敗したらどうしてくれるんだ?」というニュアンスが感じられます。

Neo: I won't.
するものか。

  ▼ 文法のポイント
→ ここでも "I won't fail." を "I won't." に省略しています。

Trinity: Do you know what happened to Neo?
ネオに何が起こったか知っているの?
  ▼ よくある表現
→ "Do you know what happened to ~?" というのはとても便利な表現です。「~(人や物)がどうなったか知っていますか?」

Oracle: He's trapped in a place between this world and the machine world.
この世界と機械の世界の狭間に捕らえられている。

  ▼ 文法のポイント
→ ここでの冠詞は、"in a place" では "a" なのに "the machine world" では "the" が付いています。これは話している相手であるトリニティの立場を考えるとよく分かります。トリニティにとって「機械の世界」は実際に見て知っていますから「あの機械の世界」と限定できるため、定冠詞が付いた "the machine world" になりますが、「この世界と機械の世界の狭間の場所」は行ったことも見たこともないところ。2つの世界の狭間にある「とある場所」として初めて聞く場所です。具体的に「あの場所」とは限定できないため不定冠詞のついた "a place" なのです。

Merovingian: Bring me the eyes of the Oracle, and I will give you back your saviour.
オラクルの目を持って来れば、おまえの救世主を帰してやる。

  予告編にはしばしば「名ぜりふ」が使われますが、このセリフはこの予告編の中でも特に印象的なもの。重要な鍵を握ると思われるセリフですが、この言葉の意味を巡ってさまざまな憶測を呼んだ一言でもあります。

Agent Smith: Mr. Anderson.
アンダーソン君。


   
Neo: Who are you?
誰だ?

  "Who are you?" というセリフは映画ではよく出てきますが、実生活ではあまり使いませんね。「あなた誰?」というのは、あまりに単刀直入な言い方なので、失礼になってしまうからです。これは日本語でも同じですね。

Bane: Look past the flesh, and see your enemy.
心の目で見てみろ。

  これは文学的な表現です。直訳すると「肉体を通して敵を見よ」。実際に予告編の映像を見るとどういう事なのか分かりますね。"flesh" は「肉体」。

Neo: It's impossible.
不可能だ。

  ▼ リスニングのポイント
→ "impossible" の発音は、「インポッシブル」とは随分違いますね。要注意!

Bane: Not impossible. Inevitable.
不可能ではない。不可避だ。

  ▼ リスニングのポイント
→ ここでは "impossible" と 'inevitable" と続いていますが、語尾の "ble" は「ブル」とは聞こえませんのでよく注意してみてください。

Agent Smith: Hahahahaha…….
ぬっはははは…….


 
Lock: In less than 12 hours, the machines will breach the dock walls.
機械は12時間以内にドックの壁を破るだろう。

  ▼ 文法のポイント
→ "less than ~" で「~以下で」です。「~以上」は "more than ~" ですね。ここでは時間のことを言っていますので、前置詞は"in" がつきます。

Mifune: If we have to give our lives, we give 'em hell before we do!
命を奴らにくれてやるなら、その前に地獄を見せてやろう!

  ▼ 文法のポイント
→ ここでも動詞の省略があります。"before we do" は、"before we give them our lives." を表しています。

Neo: ▼ リスニング・テスト ▼
リスニング・テストです。ここのセリフを聞き取ってください。


  意味は、「Zionを救えるか?」もっと分かりやすく言えば「Zionは救われることができるか?」です。単語は4つ。さあチャレンジ!

Oracle: Tonight, the future of both worlds will be in your hands... or in his.
どちらの世界の未来も、今夜、あなたの手に・・・さもなくば、彼の手に。


  ▼ よくある表現
→ "in your hands" "in his hands" "in my hands" など、「~の思いのままになる」という意味の慣用句です。
Agent Smith: Mr. Anderson, welcome back.
アンダーソン君、よく戻った。

  ▼ よくある表現
→ "Welcome back."
「ようこそお帰りなさい」と、歓迎の意味を込めて言いましょう。

Agent Smith: We missed you.
待ちかねていた。

  ▼ よくある表現
→ "I miss you." は映画頻出表現ですね。別れ際などに大意なく軽く言う時もありますが、ここでの "We missed you." は随分大げさに言っていますね。"we" を強調して、スミスが一人ではないことを物語っています。

Neo: It ends tonight.
それも今夜限りだ。


   
Morpheus: You've never believed in The One.
The Oneを信じていなかったのか。

  ▼ 文法のポイント
→ 現在完了形の "You've never~" は、「今まで~をしたことがなかった」という経験がないことを表しています。ナイオビが「The One」を信じていなかったことをモーフィアスは初めて知った驚きが込められていますね。

Niobe: I still don't.
今でもよ。

  ▼ 文法のポイント
→ ここでも動詞の省略です。"I still don't belive in him." の意味ですが、モーフィアスの「今まで信じていなかったんだ」というセリフに対して、「今でも信じていない」と答えています。

Niobe: I believe in him.
私は彼を信じている。

  ▼ 文法のポイント
→ "believe" の後には "in" が付く場合と付かない場合があります。"in" を付けるのは信仰的、信頼の強さ、思想的な意味合いの時など、より「信頼」が強い場合に使われます。("I believe in God." や "I believe in democracy.")

Mattis: The dock is breached!
ドックが破られたぞ!

  ▼ リスニングのポイント
→ "breach" の発音に注意。日本語では「ブリーチ」"bleach"(漂白する)も同じように発音しますが、RとLの違いもきちんと聞き分けたいですね。

Morpheus: Here they come.
来たぞ。

  ▼ よくある表現
→ これもよくある表現です。まさに何かがやってきたその時に言います。"Here he comes." "Here she comes." "Here it comes." "Here you come." もすべて暗記してしまいましょう。

Morpheus: Neo is doing what he believes he must do.
ネオは、自分がやらなければいけないと信じていることをしている。


  ▼ 文法のポイント
→ こんな短い文章に「主語+述語」の文が3つも含んでいます。"Neo is dong" "what he believes" " he must do" と分解してみると分かりやすいですね。

Trinity: If you tell me we'll make it, I'll believe you.
できる、と言ってくれるなら、信じるわ。

  ▼ よくある表現
→ "We'll malke it." は、いろいろなシチュエーションで使える便利な言い方です。どんな場合も「頑張ってやりとげる、間に合わせる」という意味で使えます。
▼ 文法のポイント
→ ここでは "believe" に "in" が付かない言い方になっています。

Neo: We'll make it. We have to.
できるさ、やらなければ。

▼ 文法のポイント
→ またまた動詞の省略です。"We have to make it." を省略して "We have to."

Morpheus: I don't know what he can do to save us.
我々を救うために彼が何をできるかは分からない。

  ▼ 文法のポイント
→ "I don't know" の後に続いて、「分からない」ことの内容を説明していますね。"I don't know what it is." "I don't know what you're talking about." などは頻出表現です。

Morpheus: But I do know that as long as there's a single breath in his body, he will never give up.
でも彼は最後の息の根が止まるまで、諦めないだろう。


  ▼ 文法のポイント
→ "I do know" の "do" は、"know" を強調しているものです。

Morpheus:

And neither can we.
我々も諦めてはいけない。

  ▼ 文法のポイント
→ "Neither" + 動詞+主語 で、「同じく~ではない」という表現です。先の "he will not give up." を受けて、「我々もあきらめることはできない」と言っています。

Oracle: Everything that has a beginning has an end.
始まりがあるものにはすべて終わりがある。

  ▼ 文法のポイント
→ "has" が2回も使われているのでちょっと混乱してしまいそうですが、"Everything that has a beginning"(始まりのあるものすべて)が主語で、その後に続く "has" が述語です。



ワンポイント・コメント

この予告編では動詞の省略が繰り返し出てきましたが、もうマスターできましたか? "believe" という同じ言葉でも異なる使い方があったこともしっかり覚えておきたいですね。また、"We'll make it." の "make it" は必ず身に付けたい映画頻出表現です。「ニューヨーク・ニューヨーク」の歌詞に "If you can make it here, you can make it anywhere." というフレーズがありますが、「恋愛小説家」の中でジャック・ニコルソンがまさにこれを言っていました。映画の冒頭、隣人の犬をダスト・シュートに投げ込むシーンです。「ここで生き延びれれば、どこに行ってもやっていける。」なんて、犬には可哀想すぎ・・。ほかにも、"If you try, you can make it"「なせば成る」という言いまわしもあります。
オラクルやモーフィアスのセリフは芝居がかった言い回しで一見分かりにくそうですが、一つの文でも分解してみると、分かりやすくなります。こういったセリフもじっくり味わいたいものです。


   
     
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