You cannot stop him, but I can. お前には止められないが、俺にはできる。
▼
文法のポイント
→ "but I can." は、"but I can stop him." を省略している形です。
Deus Ex
Machina:
And if you fail? それでもし失敗したら?
"And if you fail?" ちょっと挑戦的な言い方です。「失敗したらどうしてくれるんだ?」というニュアンスが感じられます。
Neo:
I won't. するものか。
▼ 文法のポイント
→ ここでも "I won't fail." を "I won't." に省略しています。
Trinity:
Do you know what happened to Neo? ネオに何が起こったか知っているの?
▼ よくある表現
→ "Do you know what happened to ~?" というのはとても便利な表現です。「~(人や物)がどうなったか知っていますか?」
Oracle:
He's trapped in a place between this world and the machine world. この世界と機械の世界の狭間に捕らえられている。
▼
文法のポイント
→ ここでの冠詞は、"in a place" では "a" なのに "the machine world" では "the" が付いています。これは話している相手であるトリニティの立場を考えるとよく分かります。トリニティにとって「機械の世界」は実際に見て知っていますから「あの機械の世界」と限定できるため、定冠詞が付いた "the
machine world" になりますが、「この世界と機械の世界の狭間の場所」は行ったことも見たこともないところ。2つの世界の狭間にある「とある場所」として初めて聞く場所です。具体的に「あの場所」とは限定できないため不定冠詞のついた "a
place" なのです。
Merovingian:
Bring me the eyes of the Oracle, and I will give you back your saviour. オラクルの目を持って来れば、おまえの救世主を帰してやる。
▼
文法のポイント
→ またまた動詞の省略です。"We have to make it." を省略して "We
have to."
Morpheus:
I don't know what he can do to save us. 我々を救うために彼が何をできるかは分からない。
▼
文法のポイント
→ "I don't know" の後に続いて、「分からない」ことの内容を説明していますね。"I
don't know what it is." "I don't know what you're talking about." などは頻出表現です。
Morpheus:
But
I do know that as long as there's a single breath in his body,
he will never give up. でも彼は最後の息の根が止まるまで、諦めないだろう。
▼ 文法のポイント
→ "I do know" の "do" は、"know" を強調しているものです。
Morpheus:
And neither can we. 我々も諦めてはいけない。
▼
文法のポイント
→ "Neither" + 動詞+主語 で、「同じく~ではない」という表現です。先の "he
will not give up." を受けて、「我々もあきらめることはできない」と言っています。
Oracle:
Everything that has a beginning has an end. 始まりがあるものにはすべて終わりがある。
▼
文法のポイント
→ "has" が2回も使われているのでちょっと混乱してしまいそうですが、"Everything
that has a beginning"(始まりのあるものすべて)が主語で、その後に続く "has" が述語です。
ワンポイント・コメント
この予告編では動詞の省略が繰り返し出てきましたが、もうマスターできましたか? "believe" という同じ言葉でも異なる使い方があったこともしっかり覚えておきたいですね。また、"We'll
make it." の "make it" は必ず身に付けたい映画頻出表現です。「ニューヨーク・ニューヨーク」の歌詞に "If
you can make it here, you can make it anywhere." というフレーズがありますが、「恋愛小説家」の中でジャック・ニコルソンがまさにこれを言っていました。映画の冒頭、隣人の犬をダスト・シュートに投げ込むシーンです。「ここで生き延びれれば、どこに行ってもやっていける。」なんて、犬には可哀想すぎ・・。ほかにも、"If
you try, you can make it"「なせば成る」という言いまわしもあります。
オラクルやモーフィアスのセリフは芝居がかった言い回しで一見分かりにくそうですが、一つの文でも分解してみると、分かりやすくなります。こういったセリフもじっくり味わいたいものです。