「米国盤DVDケースの内側に貼付してある1cm x 3cmほどのタグは何ですか？」というお問い合わせを何度かいただいたことがあります。これは、店頭販売向けの盗難防止用セキュリティ・センサー・タグです。米国盤DVDケースの側面に「Secutiry Device Enclosed」と書かれたセキュリティ・シールが貼付されていることがありますが、「Secutiry Device」とはこのタグのこと。

　ご存知の通り、このタグのセンサーを解除しないまま販売店を出ようとすると、出入口に設置してある盗難防止センサーに反応してアラームが鳴るシステムになっています。但し、日本国内でもセンサーに反応してアラームが鳴る恐れがありますので、米国盤DVDソフトを持って外出される場合は要注意。また、タグがケースから剥がれて大切なディスクに密着してしまう場合がありますので、商品開封後はケースから剥がして破棄されることをお勧めいたします。

　盗難防止対策としては、半年ほど前にUniversalなどがリリースしているDVDケースにもう一工夫加わりました。トールケース側面のラップ包装にカッターなどで切り込みを入れてディスクだけ抜き取られることのないよう、ケース側面の開閉部分2箇所に止めクリップが付いたケースが使われるようになったのです。この部分に「To Open: Remove This Label, Pull Tabs, Twist Off & Discard」（開封の際にはこのシールを剥がし、クリップをねじり取って捨ててください）とインストラクションが付いたシールが貼ってあることがあります。商品開封後はこのクリップ部分は取り除いても問題ありませんので、取り除いて鑑賞する際にディスクの出し入れが面倒になるということはありません。

　盗難の多いアメリカでは、メーカーや販売店では盗難防止の様々な対策を行っています。外出先などでトラブルにならないよう、事前に対処しておきたいですね。