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第1話 「アルマゲドン」で覚えるアメリカ日常会話 |
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ストーリー:
テキサス州ほどの大きさもある小惑星が、あと18日で地球に衝突!?この地球滅亡の危機を救うため、NASAアメリカ航空宇宙局は、油田採掘ではかなりの腕を持つハリー(ブルース・ウィルス)に協力を求める。ハリーは、自分の仕事仲間をクルーとして宇宙につれて行くと主張するが・・・。
「アルマゲドン」は、アメリカ公開時、PG-13*指定であったため、"FXXXX" など、ののしりの言葉はあまり使われていません。その代わり、やさしい日常表現がいっぱい。ここに挙げたのはスグに英会話に生かせるものばかり!アメリカ映画によく出てくる略語を覚えれば、もっと映画は楽しくなる!ニューヨーク、カリフォルニアの油田、NASA、宇宙空間のそれぞれのシーンから注目のセリフをピックアップ。米国版ディレクターズ・カットに収録のコメンタリーでは、撮影秘話が語られています。その内容もちょっとだけ紹介しましょう。
*アメリカ映画協会が映画の内容に合わせて指定するG、PG、Rなどのレーティング。PG-13は「13才未満は保護者の付き添いが必要」という意味。レーティングには様々な基準があるが、PG-13の映画は残酷なシーンや汚い言葉を含んでいない。
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Clipping 1: |
New
Yorkが大混乱! |
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"Somebody dial
911!"「誰か、911に電話して!」
ニューヨークの街角に、空から謎の物体落ちてきた!レゲエ頭の黒人男性が、道にぽっかり空いた穴にぶら下がった犬をつないだ紐を引っ張りつつ、泣きそうになってこのセリフを叫んでいます。"911"は、警察、救急車、消防車を呼ぶアメリカの緊急番号。"Can
somebody dial 911?"の"can"を省略した言い方。こういった省略は会話ではよく使われます。
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コメンタリー裏話:犬が道ばたで売られているゴジラ人形に噛みつくシーンがありますが、実はこの犬、ゴジラ人形を見たら噛みつくように特別に訓練されたもの。この犬、穴にぶら下がったまま命をとりとめますが、アメリカ映画では子供や動物を殺すシーンは入れないのが大原則なのです。 |
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Clipping
2: |
ハリー・スタンパー石油 |
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"You got that?"「わかったか?」
"I'll never do that again" 「もう二度と致しません。」
"I screwed up" 「ドジを踏んだんだよ。」
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ハリー: |
You
got that? |
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わかったか? |
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AJ: |
Yeah, I do
got it. |
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ああ、わかったよ。 |
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ハリー: |
All right,
now I need to hear five words from you. |
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よし、5つの言葉で言ってみろ。 |
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AJ: |
Uh... |
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えーと、 |
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ハリー: |
I'll |
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僕は、 |
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2人で: |
never
do that again. |
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もう、二度と、あんなこと、致しません。 |
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AJ: |
I'm a fool.
That was idiotic.
I, I mean, that was stupid.
I'm an idiot.
I know what name's on the sign. |
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俺がバカだった。
完全イカれてたよ。
ほ、ほんとに、アホだった。
俺もイカれてるよなぁ。
どこで働いているのかくらいわかってるのに。
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ハリー: |
What's
goin' on? |
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何かあるな?
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AJ
: |
What's goin'
on?
Well, I, I mean, you know, I screwed up.
I'm a little edgy. |
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何かある?
だからさ、つまり、へまをしたからさ、
ちょっと、ナーバスなんだよ。 |
- You got
that ? や You
got it? は、アメリカ映画ではしょっちゅう出てきます。「わかった」「見つけた」「手に入れたぞ」などなど、使い方は多様。
- I'll never
do that (it) again. 親が子供を叱った後、これを子供に言わせる常套句。
- idiotic,
idiot バカげている、バカ。
- What's
going' on? どうした?何が起きた?などというニュアンス。
- I screwed
up. へまをした、ドジをした、という意味のスラング。"screw" は、日常でもよく使われるスラングです。"Screw
it!"="FXXXX" ですが、やや柔らかいスラングです。
- I'm a little
edgy. "edgy"(「えっじー」と読む)は、ナーバスという意味の口語表現。
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コメンタリー裏話:この油井は、実際にカリフォルニア沖120マイルに存在するもので、4億ドル相当の最新設備を備えたもの。スタッフは4日間ここに泊まり込み、監督はヘリコプターでロスから通っての撮影となりました。 |
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Clipping
3: |
NASA
(National Aeronautics and Space Administration) |
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"I'm not askin' ya. I'm tellin' ya. Make this happen"
「これはお願いじゃない。命令だ。やってくれ。」
明日はいよいよ宇宙へ。ハリーは、最後の一日を自由にさせて欲しいとNASAの指導官に申し出ますが、彼らは機密漏れを恐れて反対するシーン。"Make
this happen" は、直訳すると「実現させろ」という意味です。
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コメンタリー裏話:宇宙飛行士訓練のシーンの多くは、実際にNASAの敷地内で行われました。掘削訓練をするシーンの屋内プールもNASAのものですが、AJ役のベン・アフレックの周囲にいる人の顔をよく見てみましょう。本物の宇宙飛行士たちです!また、無酸素状態を経験するvacuum
chamber は、たった1分で中の空気を全部抜いてしまうというすごいもの。 |
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Clipping
4: |
Outer Space |
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"com,"
"evac," "nukes" って何?
巨大彗星に到着したハリーたちだが、掘削は思うように進みません。その時、シャープ船長が「zero depth」カードを手に、NASAからの命令を受けようと、とぎれとぎれになんとか通信しようとしています。
シャープ: |
The com's
down. |
ハリー: |
What do you
mean, "com's down?" |
シャープ: |
What do I mean?
I mean we've lost communication to mission control! |
もうおわかりでしょ? "com" は、"communication" のこと。"The
com's down." = "The comminication is down"。「故障する」の "down" も、たいてい何にでも使えて便利な言い方。(例:
My computer is down.)
その後、緊急対策に踏み切ったNASAは、リモート操作で核弾頭を爆発させようとする・・・。
オスカー: |
Harry,
the clock on that 9-foot nuclear weapon is ticking. |
ハリー、そのでかい核兵器のタイマーが動いている。 |
ハリー: |
Oh
my god! Sharp! Get back here now! |
なんだって!シャープ!すぐに戻れ! |
シャープ: |
What? |
何だ? |
ハリー: |
Get
the shuttle ready to evac now! |
すぐシャトルで避難する準備だ! |
というわけで、"evac" は、"evacuation" つまり「避難」の略。これも、ハリウッド映画、特に自然災害パニックものには頻出。「イーヴァック」と読みます。
核のタイマーを何とか停止したハリーたちは、再び掘削を開始。ロックハウンドが核弾頭にまたがって遊んでいるのに対して注意します。
ハリー: |
We
got 700 feet of hole to dig, Rockhound. |
ロックハウンド、700フィートも掘らないといけないんだぞ。 |
ロックハウンド: |
All
right. Just, just wanted to feel the power between my legs,
brother.
Hey, Sharp.
No nukes! No nukes! No nukes! |
はいはい。ちょっと、股間にこの威力を感じてみたかっただけだよ。
(シャープに向かって)よう、シャープ。
(デモの素振りをして) 核兵器、反対!核兵器、反対! |
ハリー: |
Do
you get any more bullets in that gun, Sharp? |
シャープ、銃にもう弾は残っていなかったか? |
"No nukes!" 「核兵器、反対!」のスローガン。"nuclear" (核、核ミサイル)を省略して "nukes" は、ハリウッド映画必須用語の一つ!読み方は、「ニュークス」。
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コメンタリー裏話:宇宙なのに爆発シーンがたくさんありますね。酸素がないのに炎が出ていることについて、監督のマイケル・ベイは、「これは映画だし、ほとんどの人は宇宙では炎が出ないことを知らないからね」。NASAの宇宙飛行士も、映画は「地球人」にとって自然に見えればいいと思うとのこと。実際の宇宙は「とてもシュールリアリアリスム的」な世界なんだそうです。 |
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