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メル・ギブソンが12年の構想歳月を費やし、約30億円という私財を投じて完成させた渾身の衝撃作。聖書の記述に忠実に、キリストの処刑に至る12時間を描く。
キリストの想像を絶する受難を延々と映像化しているため、その残酷表現が問題視され、また、ユダヤの描写を巡っては宗教論争にも発展した問題作である。情熱的な力強さが映像美でもある本作品の迫り来るような作り手の信仰心に、観る者は圧倒されずにはいられない。
特典映像を一切排除して本編のみを収録したDVDは、アラム語、ラテン語、ヘブライ語のオリジナル音声のDTSとDD5.1chに加えて視覚障害者のための音声解説を収録。英西字幕付。本編映像と音声は最高のクオリティで仕上がっている。映像はこの上なくクリアーで、特に光を意識した陰影が美しい。わずかな光のシーンでも色彩やディテールが良好。幅広いサラウンド・フィールドが感じられるDTS音声、5.1ch音声では、ジョン・デブニーによるサウンドトラックが素晴らしい。
本エディションはTVサイズにトリミングしたフル・フレーム版。オリジナル比率のワイドスクリーン版も同時発売。 |
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