DVD Fantasium
米国版DVDオンラインショップ Shopping CartWish ListLog InAccount InfoContactHome
  Genre Search Genre Search Price Down Special Sale Romors  
  Genre Search RSS Feed Price Down Special Sale Romors  
     
 
     
 
  タイトル (原題/邦題) 出演者/監督 (半角英語) カテゴリー リージョン・コード
1 (USA) ALL (USA)
2 (EUR-PAL) 指定せず
 
   
 
  アキさんによるレビューは、 5件あります。
そのうち 1 件~ 5 件を表示しています。
 

  通貨表示: \ / $ カバーアート表示: Cover表示 / Cover非表示
 
          価格 リスト カート  
 

Bad Company (1972)  

 

夕陽の群盗

 

¥1,588 

 

ベントンの堂々たる処女作
近作『白いカラス』などでも知られる、ロバート・ベントン監督のデビュー作は、西部劇であった。ベントンは一貫して、映画の登場人物を余計な思い入れをせずにクールに見つめる。この映画は、南北戦争のために若者が無理矢理に徴兵されるところから始まる。家から引きずり出されてきたまだ少年ともいえる若者は、なんと女装している。スカート姿の少年はそのまま檻のような馬車に揺られて、ゆっくりと家族のもとから遠ざかっていくのである。文字通りの意味でこんなに「女々しい」西部劇がほかにあっただろうか!1960年代、マカロニ・ウエスタンの出現で無政府状態と化した西部劇。1970年代になって、ベントンはもう一度西部劇を本来あるべき姿へと復建しようと試みている……のかどうかは分からないが、ベントンの演出はデビュー作とは思えないほどに端正で手堅い。それが逆に、何気なく挿入される暴力描写を際立たせている。たとえば、ジェフ・ブリッジスがしとめた兎をさばく場面の生々しさはどうだろう。盗みを働いた幼い少年が、無惨にも頭部を撃ち抜かれて殺されるシーンの残酷さはどうだろう。全体が静謐ともいえる作風だけに、こうしたヴァイオレンスは鮮烈だ。アメリカの純朴な時代を、感傷的に描くかに見えて、その見せかけの純真さとは裏腹のドロドロした暗部をさらっと見せていく、というベントン節は、『プレイス・イン・ザ・ハート』へと継承されていく。作品のノスタルジックな雰囲気に貢献しているのはゴードン・ウィリスのカメラである。
本DVDでは、陰翳豊かなウィリスの映像美(秋の紅葉の見事さ!)を堪能できる。善悪の構図が単純だという理由で西部劇を毛嫌いしている人はもちろん、『白いカラス』を含め寡作ながら粘り強く作品を作るベントンをもう一度見なおしてみてはどうか。DVDとして、惜しいのは、オーディオ・コメンタリーや、インタビューといった映像特典が皆無であるところだ。

           
 

Bells Are Ringing  

 

ベルズ・アー・リンギング

 

¥3,175 

 

未公開のミネリ作品、ジュディ・ホリデイの遺作
アーサー・フリード製作、ヴィンセント・ミネリ監督によるMGMミュージカルであればおそらく『巴里のアメリカ人』や『バンド・ワゴン』のほうが傑作だろうし、相対的に判断すれば作品の評価として「4」か「3」あたりが妥当だろうとは思う。だがここで敢えて最高得点をつけているのは、この映画がわずか43歳で死去した女優ジュディ・ホリデイの遺作であるからだ。彼女の魅力があますところなく詰め込まれたこのミュージカル、電話の取り次ぎサービスをするヒロイン(ホリデイ)が、受話器ごしに、売れない劇作家ディーン・マーティンに恋をして、テンコ盛りのトラブルが二人の関係を危うくして、最後には……まあ、ハッピーエンドなのはお約束というものだ。しかし筋立てがいくらワンパターンであろうとも、ホリデイに免じて許したくなるというものである。とにかく彼女の変幻自在のヴォイス・アクトは見事というしかないし、ソロナンバー、「It's a Perfect Relationship」や「The Party's Over」は素晴らしいの一語に尽きる。マーティンとのデュエット、「Better Than a Dream」や「Just in Time」の可愛らしさも微笑ましい限りだ。歌詞の大半が、映画人の固有名詞で出来ている「Drop That Name」というナンバーも特筆に値するだろう。
映像・音響ともに、クオリティにまったく問題ない。MGMならではの絢爛たるスコープ画像だが、それ以上に、5.1チャンネル仕様にリマスターされた音響が優れている。特典として、3つの未収録映像と劇場予告編、それから短いが特別ドキュメンタリーもついている。こんなに素晴らしいミュージカルがどうして日本未公開になってしまったのか不思議である。

           
 

Mildred Pierce  

 

ミルドレッド・ピアース

 

¥2,859 

 

ジョーン・クロフォードの代表作
 深夜、カリフォルニア海岸のビーチハウスで銃声が鳴りひびき、男が「ミルドレッド!」とつぶやいて息絶えた。その直後、チェーン・レストランの経営者であるミルドレッド(ジョーン・クロフォード)が夫モンティ・ベラゴン(ザッカリー・スコット)殺害の罪で警察に連行される。ミルドレッドは、警察署長に自分のこれまでの人生を語りはじめる。だがその告白の最後には、殺人の意外な真相が隠されていた……。
 原作は『深夜の告白』のジェイムズ・M・ケインで、そのせいか日本では『深夜の銃声』の題でテレビ放映されている。主演のジョーン・クロフォードは本作の熱演によって1945年のアカデミー主演女優賞を見事獲得。低迷していたクロフォードはこの作品でカムバックし、以後、個性派俳優としての道を歩みはじめる。メロドラマの古典として名高いが、この映画はミステリー映画としても充分に楽しめる。
 画像は極めて優れている。この映画はシーンのほとんどが夜である。夜景の引き締まった黒が際だつモノクローム画面を楽しむことができる。音声(英語、モノラル)もノイズはまったくない。字幕は英語、フランス語、スペイン語(CCもあり)。
 DVDは両面仕様になっている。A面に本編収録。B面は主演女優ジョーン・クロフォードについてのドキュメンタリーを収録。

           
 

The Prisoner Of Shark Island: The Masters Of Cinema Series (PAL-UK)  

 

虎鮫島脱出

 

¥3,849 

 

ジョン・フォード監督の知られざる傑作
 1865年のアメリカは、南北戦争の終結で賑わっている。その中、アメリカの大統領エイブラハム・リンカーンが、観劇中に、俳優ジョン・ウィルクス・ブースによって暗殺される。逃亡中に怪我したブースは、医師サミュエル・マッド(ワーナー・バクスター)のもとに寄り治療を頼む。何も知らずに傷の手当てをしたマッドは、大統領暗殺の共謀罪にとわれて、ドライ・トルチュガス島の刑務所に投獄される……。リンカーン暗殺事件の裏に隠された“もう一つの悲劇"を描いたジョン・フォードの力作で、西部劇の巨匠しられるこの監督とは違った資質が遺憾なく発揮されている。フォード自身、この作品をとても気に入っていたという。脚本は『怒りの葡萄』のナナリー・ジョンソン。

 画質は、ややボヤけた印象を与えるが、全体として良好だといえる。とくにマッドが刑務所の脱走を試みる場面の夜の暗闇の表現や、後半で嵐のさなかに熱病にかかった囚人や看守を介抱する場面の凄まじい迫力は充分に味わえることと思う。モノラルの音質は平均的な水準(特典のScott Eymanによる音声解説付き)。映像特典として、David Ehrensteinによる12分ほどの解説がついており、この映画に出演している黒人俳優アーネスト・ホイットマンなどについて語っている。そのほか28頁のリーフレットつき。リンゼイ・アンダーソンによる解説、ジャン・ミトリ(フランスの映画理論家)によるフォードのインタビューと当時の映画評が読める。

           
 

Written On The Wind: Criterion Collection  

 

風と共に散る

 

¥3,810 

 

今後ますます見なおされるべきサークの傑作
ようやく最近になって日本でもDVDリリースされたサークのメロドラマ。
常連ロック・ハドソンはもちろん、ローレン・バコール、ロバート・スタック、ドロシー・マローン(本作でアカデミー助演女優賞受賞)いずれも素晴らしい。特に、スタックとマローンが演じる狂気すれすれの兄妹像は強烈である(ハドソン、スタック、マローンは『翼に賭ける命』でも共演しているがこちらも傑作)。
ジャズ「テンプテーション」に併せて、マローンが服を脱ぎながら狂ったように踊り、それと同時に父親扮するロバート・キースが階段から転げ落ちて急死する場面は何ともいえない禍々しさである。扱われる題材の面で制約の厳しかった1950年代のハリウッド映画において、暴力、アルコール中毒、性的不能といった際どい問題(スタックが映画の暗い側面をすべて引き受けている気がする)が巧妙に扱われているのにも注目したい。ある意味で、アメリカの病をこれほど鋭く切りとった作品もないだろう。今こそ見なおされるべき傑作である。
画質は最高のデジタル・トランスファーで、撮影監督ラッセル・メティによる色彩豊か(そして陰翳豊か)な映像はそれ自体、眼福といえる。特に冒頭のブルーを基調とした夜のシーンが非常に印象的で、主題歌「風と共に散る」が歌われるなか次々とクレジットが流れていく滑らかな演出には舌を巻く。
『天はすべてを許し給う』と同時にクライテリオンからリリースされたが、サークのインタビューなどが収録された『天は〜』に較べると、特典としては少し弱い。

           

     
Total: 5件   page 1 of 1

 
:リージョン1 (USA) :リージョン・オール (USA) :リージョン2(PAL版)
:近日発売予定タイトル
(発売日、価格、仕様が予告なしに変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。)