米国盤DVDの特典収録では、本編に収録されずカットされたシーンのことを「Deleted Scenes」（削除されたシーン）や「Never-Before Seen Footage」（未公開フッテージ）などと呼んでいます。監督などがコメンタリー解説を付けている「Deleted Scenes with Commentary」（コメンタリー付カットシーン）も珍しくありませんね。

　「カットシーン」の多くは、ストーリー展開上で不必要なため削除されたシーンや、編集の段階で収録時間調整のために削除されてしまった部分です。中にはそのシーンが使われていただけで作品の印象が大きく違ってきたり、ストーリーが180度変わってしまう、という理由でカットされたものがありますので、そういったシーンが特典として収録されていたら大発見ですね。

　また、「拡張シーン」と呼んだ方がふさわしいような、実際に使われた映像の前後の部分や、テイクを重ねて未使用となった映像、NGまでもカットシーンとして収録されることもあります。全く見たことのないシーンを想像してDVDの特典収録を観てみたら、ちょっと期待外れだったなんてことも。でも、そのほとんどがDVDの特典収録でしか観ることのできない貴重なものですから、本編を鑑賞した後、作品の新たな可能性を探るような気持ちでカットシーンを楽しみたいものです。