DVD Fantasium
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□ Vol. 35 □ 政治的背景がDVD収録にも影響!? □

 全世界に衝撃を与えたマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー「Fahrenheit 9/11」(華氏911)が全米公開された際、Disneyがその傘下にある配給会社Miramaxによる配給を拒否したことで、当時さまざまな物議を醸し出しました。ご存知の通り、「華氏911」で描かれているブッシュ政権への批判をDisneyが懸念したものですが、政治的な自主規制は劇場ばかりでなくDVDにまで影響を与えることも有りうる状況になってきました。

 つい先日、エジプト系アメリカ人女流監督ジハーン・ヌージャイム作のドキュメンタリー「The Control Room」のDVD販売元がSony からLion's Gateに変更になったのも、Sonyが政治的な配慮から販売を拒んだことによるとされています。ドキュメンタリーの内容がアラブ系ニュース・チャンネルのアル・ジャジーラに関するものだというのがその理由です。さらに、リバイバル上映が予定されているジョージ・クルーニー主演の「Three Kings」(スリー・キングス)に至っては、同作品の監督、デヴィッド・O・ラッセルによる新作ドキュメンタリーが同時公開される予定でしたが、ドキュメンタリーの内容が戦争批判であるとして、Warnerが公開中止を決定。このドキュメンタリーは、新エディションで発売予定の「Three Kings」DVDの特典としても収録される筈でしたが、当然こちらも特典から削除されるという事態になりました。イラク難民や米軍復員兵へのインタビューを含むこのドキュメンタリーは、湾岸戦争後のイラクが舞台の「Three Kings」と関連付けて制作されたようですが、Warner側はドキュメンタリーの内容が当初予想されていたものと大きく異なると主張。新たな配給先が見つからない限り劇場公開やDVDリリースの可能性は低くなってきました。

 異常ともいえる政治的な配慮も、大統領選挙さえ終われば一段落するものと考えられますが、今後も目が離せない状況です。

(2004/09/04)


     
       


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