第9回:米国盤ANIME
DVD事情・その2
今回は、アメリカのANIME DVDメーカーやディラーが、ANIMEについて知識のない販売店にどのようにANIMEを紹介しているかというお話です。
あるディーラーは、「Everything You Need To Know About Anime」(アニメについての必要知識)なるパンフレットを用意しています。その内容はまず「ANIME」の語源解説(Animation を省略した日本語)から始まり、続いて「ANIMEとアメリカのアニメーションの一番の違いは、ANIMEには大きな瞳やカラフルな髪の毛といった定番のアート・スタイルがあること、また、演出スタイル、テーマ、感性が大きく異なる」「主なジャンルはSF、ホラー、コメディ、サムライ/ニンジャ」と説明しています。なるほどといった感じですね。また、あるメーカーでは、「暴力やヌードばかりがアニメではありません」とか「子供だけでなく大人も楽しめ、幅広いファン層があります」などと強調しているところを見ると、そのあたりでANIMEに誤解があるようですが、そういった誤解もANIMEが幅広く知られるにつれて少なくなってきているのは明らかです。
あるメーカーのセールス担当が「ANIMEの世界観の広さや無限のキャラクター展開は、素晴らしい創造性だ」と言っていましたが、ANIMEが世界で評価されるのも、こういったオリジナリティがあるからなのでしょう。
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