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    Lesson 1: The Matrix 「マトリックス」    
           
     

脚本/監督/製作総指揮: ラリー&アンディ・ウォシャウスキー
出演: キアヌ・リーブス (トーマス・アンダーソン/ネオ)、キャリー=アン・モス(トリニティ)、ローレンス・フィッシュバーン (モーフィアス)
1999年/アメリカ映画/2時間16分/ワーナー・ブラザース配給

このレッスンは、ネット上にある予告編を元にしています。リスニング・レッスンのためには、以下のサイトで予告編を入手してください。

The Matrix Official Site -- QuickTime Movie をダウンロードして視聴。 8.3 MB。



ストーリー:
コンピュータプログラマーとして働くネオ(キアヌ・リーブス)は、ハッカーという別の人生も送っている。ある日、コンピュータに不思議なメッセージが届いた。「起きろ、ネオ」「白ウサギの後をついていけ」。



   
    Step 1: まず、予告編を聞きながら、スクリプトを目で追ってください。    
           
     
Morpheus: Have you ever had a dream, Neo, that you're so sure it was real?   Have you ever(+動詞の過去完了形)というのは~したことがありますか、という経験を尋ねる現在完了。

What if you are unable to wake from that dream...   What if ~(もし、~だったらどうする?)は、よく使う言い方です。

how would you know the difference between the dream world... and the real world?

  the difference between A and B で「AとBの違い」
Neo: 今月のリスニング・テスト問題!   ヒント
日本語字幕は、「俺の身に何が?」

Trinity: The answer is out there, Neo.   今月のリスニングのポイント
→out there = 向こうに、そのへんに。どう聞こえますか?

It's the question that drives us.   It's the question that ~は「問題なのは~」、drives us は「私たちを動かすもの」

Neo: What is the "Matrix"?   今月のリスニングのポイント
→"Matrix"の発音に注意!

Narrator: The Matrix is the world that has been pulled over your eyes to blind you from the truth.   blind+人/物+from ~で、「~から目隠しする、目をくらませる」
日本語にもなっているプルオーバーの動詞形、pull over。意味は「すっかり覆い隠す」

Neo: What truth?

Trinity: They're watching you, Neo.

  watching という簡単な単語であることに注意。
Agent: Human beings are a desease. You're a cancer of this planet.

  今月の文法のポイント
→冠詞の使い方に注意。 cancer: 癌
We... are the cure.

  cure: 治療法
Neo: Get me the hell out of here!   今月のよくある表現
→getの使い方は様々。me を使うことで、「ここから(俺を)出してくれ」

Morpheus: Welcome to the real world.   今月のよくある表現
→~にようこそ

Cypher: So, you're here to save the world.   今月のよくある表現
→とても英語らしい表現。

What'd'ya need?   What do you need?

Neo: Guns. Lots of guns.   Lots of = a lot of, many
今月のリスニングのポイント
→"Guns" 発音注意!

Trinity: No one's ever done anything like this.   今月の文法のポイント
→正確な意味が分かりますか?

Neo: That's why it's going to work.   That's why ~(だから~なのです)理由を強調したい時によく使います。ここでの work は、「うまくいく」の意味。

Cypher: Buckle your seatbelt, Dorothy, because Kansas is goin' bye-bye.   Buckle your seatbelt で「シートベルトを締めろ。」
なぜカンザス? この映画では、童話からの引用があちこちで使われています。ここでは、「オズの魔法使い」で主人公のドロシーがカンザスから不思議な世界へ行ってしまうことからきています。「白ウサギについていけ」は、「不思議の国のアリス」ですね。


   
    Step 2: 予告編の日本語字幕でセリフの大意を確認してください。    
     
   
    Step 3:

次に、それぞれのセリフの解説・今週のリスニングポイント・文法のポイント・映画でよくある表現集を読んで、発音文法表現を学びます。    
     

Listening Comprehension 今月のリスニングのポイント

今回のリスニングの難易度は中級レベル。セリフはだいたいクリアです。キアヌ・リーブスは、しゃべり方にちょっとクセがあるので、ここで少々慣れておきましょう。

"Guns" の正しい発音は?

"gun" は、いわゆる「ガン」という発音ではありません。"u" の部分は、日本語の「あ」という音ではなく、up や cup などと同じ、とても短いはじける感じの母音で、発音記号は "V" が逆さまになったやつです。最後のセリフ "Buckle your seatbelt" の "buckle" の "u" も同じ発音です。この音は、"Kansas" の "Ka" とは全然違います。よーく聞いてみてください。

"Matrix" の正しい発音は?

正しい発音は、「メイチュウックス」に近いですね。これがわからないと、アメリカでこの映画のチケットが買えません。

● The answer is out there, Neo.

"out there" が聞き取れますか? "outhere" とつながって聞こえます。



Sentence Constructions 今月の文法のポイント

◆ 中級編--「経験を表す現在完了形」の話

No one's ever done anything like this.
(訳:今まで誰もこのようなことをしたことがない。)

主語 + has (have) + 過去分詞というのが現在完了形。日常会話で頻繁に使います。英語の重要ポイントの一つに動詞の時制を正しく使うことがあります。

ここでの現在完了形は、経験を表すものです。「今までに~をしたことがある」と、過去の事でありながらそれがいつだったのかはっきり限定しない時に使います。だから、yesterday とか last week とか、時を限定する単語と一緒に使ってはダメです。

「アメリカに行ったことがある」は、"I've been to the United States." と現在完了形を使い、「先月、アメリカに行った」のように時を限定する場合は、"I went to the United States last month." と、過去形を使います。一番最初のセリフ "Have you ever had a dream..."「今までに夢を見たことがあるか...」も、同じく経験を表す現在完了形です。

◆ 上級編--「冠詞」の話

Human beings are a desease. You're a cancer of this planet.
We... are the cure.


なぜ上の文では "a desease"、"a cancer" なのに、"the cure" なのでしょう!?

冠詞はとても難しいものですが、実はかなり厳密な意味を持っています。この場合、"a desease" と"a cancer" は、それぞれ「(病気はたくさんあるがそのうちの一つの)病気」「(癌はたくさんあるがその中の一つの)癌」と、「いくつかあるうちの一つ」をいう意味を持っています。

これに対し、"the cure" の場合、治療はひとつしかない、我こそがまさに治療薬だ、という意味になります。「世の中に一つしかないもの」と言う意味の "the" です。



Words & Phrases 今月の映画によくある表現

Get the hell out of here!

「とっととここから出よう!」という意味のこのセリフは、アクション映画ではお馴染みのセリフです。"Get out of here !" も同様。"hell out of" を "helouta" と続けて発音します。この予告編では、自分を出口へ導いてもらうため、"get me the hell out of here" と "me" が入っています。

Welcome to ...

ここでは "Welcome to the real world." 映画 "The Rock" でもショーン・コネリーが "Welcome to the Rock." とカッコよく言っています。「~へ、ようこそ。」の意味です。

You're here to ...

"You're here to save the world"「世界を救うためにここに来たんだね。」"We're here to ~" や "I'm here to ~" と誰を主語にしても使えます。 "to" の後は動詞ですが、名詞が来る場合は "for" です。
例:I'm here for the audition.


   
    Step 4:

今度は目をつぶってセリフを聞くことだけに集中してみましょう。繰り返し聞いてみると、 だんだん聞き取れるようになります。    
     

Listening Test リスニング・テスト

日本語字幕は「俺の身に何が?」となっています。短い一文なので、がんばって聞き取りましょう。キーワードは「happen」・「現在進行形」。単語は5つ。



   
     
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