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    Lesson 3: Kill Bill Volume 1「キル・ビル」    
           
    監督/脚本:クエンティン・タランティーノ
出演: ユマ・サーマン(ザ・ブライド)、ルーシー・リュー(オーレン・イシイ)、ダリル・ハンナ(エル・ドライバー)、栗山千明(ゴーゴー夕張)、ヴィヴィカ・A・フォックス(ヴァニータ・グリーン)
2003年/アメリカ映画/113分

このレッスンは、ネット上にある予告編を元にしています。リスニング・レッスンのためには、以下のサイトで予告編を視聴してください。

Apple.com:Quick Time Trailer >> "Volume 1"を選んでください。-- QuickTime
Yahoo Movies -- >> Kill Bill Vol. 1 >> Trailers >> 'Kill Bill' Theatrical Trailer を選んでください。(RealOne Player, Windows Media)


ストーリー:
長い間意識不明にあった一人の女が奇跡的に目を覚ました。かつて所属していた暗殺団に襲撃され、夫やお腹の子供を失いながらも辛うじて自分だけ生き延びていたのだ。暗殺メンバーとそのボス、ビルへの復讐に燃える女は、一人日本へ向かう・・・伝説の刀を求めて。



   
      まず、予告編を聞きながら、スクリプトを目で追ってください。    
           
     
The Bride: Not too long ago, I was quite the professional…
ちょっと前までは私もかなりのベテランだった。

  ▼ よくある表現
→ "not too long ago"「それほど昔でもない」という意味です。"not so long ago" とも言います。

The Bride: My friends and I, we were the creme de la creme in an exclusive industry.
あの業界じゃ指折りだった仲間たちと私。

  ▼ 文法のポイント
→ "My friends and I"「友達と私」のように「誰かと私」という言い方の時は必ず、 "I"(私)が後に来ますので注意。"creme de la creme" はフランス語ですが(直訳すると「クリームの中のクリーム」)英語で言うならば "the best of the best"、つまり「ベストの中のベスト」。フランス語の慣用句を使ってちょっとクールな感じで話していますね。"exclusive" は「独占的な」「排他的な」「専門的な」

The Bride: And we all worked for this man…Bill.
みんなあいつに雇われていたの・・・ビルよ。

  ▼ よくある表現
→ "work for ~" で、「~で働く」「~に雇われている」。「~」は会社名でも人名でも使えます。

The Bride: Then one day I decided to leave, settle down and start a new life.
で、ある日、足を洗って身を固め、新しい生活を始めようと思った。

  ▼ よくある表現
→ "settle down" は「落ち着く」「身を固める」"start a new life" で「新しい生活を始める」

The Bride: But when I tried to get out,
でも仲間を抜けようとした途端、

  ▼ よくある表現
→ "get out" は、お馴染み映画頻出表現ですね。「外に出る」「(車から)降りる」「取り出す」や、命令形で「出て行け」「失せろ」など、とても多くの使い方があります。

The Bride: they did me in.
奴らにやられたわ。
  ▼ よくある表現
→ "do ~ in" は、「~をだます」「~をやっつける」という意味の表現です。

Elle: ▼ リスニング・テスト ▼
リスニング・テストです。ここのセリフを聞き取ってください。


  意味は、「二度と目を覚ますなよ。」かつての仲間が、意識不明で病院のベッドに寝ている The Bride に向かって言うセリフです。ヒント:最初の単語は "Don't"。その後、4つの単語が続きます。うまく文章にできますか?

The Bride: I guess they should have tried a little harder…
奴らツメが甘かったってことよね。

  ▼ 文法のポイント
→ "I should try"(やってみるべきだ)はお分かりですね。これを過去形「やっみるべきたった」にする場合、"I should have tried" となります。「"should" + "have" + 動詞の過去分詞形」が、should を使った過去形の基本です。

Vernita: So I suppose it's a little late for an apology, huh?
察するところ、謝るには遅すぎるようね。


  ▼ 文法のポイント
→ 一つ前のセリフでは "I guess"、今度は "I suppose" です。どちらも「~と推測する」という意味ですが、どちらかと言うと "guess" は主観的、"suppose" の方がより客観的なニュアンスがあります。

The Bride: You suppose correctly.
お察し、当たってます。

  "correctly" は、"correct"(正しい)の副詞形。

The Bride: Now it's kill or be killed…
もはや、殺すか殺されるかなら、

  ▼ リスニングのポイント
→ "kill" の "L" の発音に注意。ここではとても分かりやすく発音されています。日本語の「キル」の「ル」というよりむしろ「ウ」に近い発音ですね。

Vernita: You have every right to want to get even.
仕返しをしたいと思うのももっともだわ。

  ▼ よくある表現
→ "You have every right to want to get even" を直訳すると、「あなたは仕返しをしたいと思うあらゆる権利がある」"every right" という表現も映画でよく使われます。

The Bride: Get even? Even-Steven?
仕返し?しっぺ返し?

  ▼ よくある表現
→ "even" は「公平な」「五分五分の」の意味ですので、"get even" で「仕返しをする」「おあいこになる」。"get even with you" で「あなたに仕返しをする」"even-steven" も「五分五分の」という意味ですが、"even" と "steven" で韻を踏んだ言葉遊びが入っていますね。

The Bride: I would have to kill you.
あんたを殺さなきゃね。


 
The Bride: That'd be about square.
それでチャラってわけ。

  ▼ よくある表現
→ "square" も「公平な」「おあいこの」という意味です。画像を見てみるとユマ・サーマンが四角を描くゼスチャーをしていますが、"square" は、名詞では「正方形」「四角」を意味します。

The Bride: And I choose...kill!
で、殺すっきゃない!

  ▼ リスニングのポイント
→ "kill" の "L" の発音に注意。日本語の「キル」の「ル」というよりむしろ「ウ」に近い発音ですね。

Girl: Mommy, I'm home.
ママー、ただいま。

  ▼ よくある表現
→ 「ただいま」は "I'm home" ですね。
Vernita: Hey baby, how was school?
お帰りなさい、学校どうだった?


  ▼ よくある表現
→ "How was ~" は「どうだった?」と尋ねる便利表現です。"How was New York?"「ニューヨークはどうだった?」"How was your mother?"「お母さんはどうしてた?」など、簡単便利に使えます。

The Bride: One ticket to Tokyo, please. One way.
東京まで一枚、片道で。

  ▼ よくある表現
→ 「片道」は "one way"、「往復」は "round-trip" とか "return" と言います。

Budd: That woman deserves her revenge.
あの女には復讐する資格がある。

  ▼ よくある表現
→ "deserve" は、「~に値する」「~にふさわしい」という意味ですが、称賛や報酬など良いことに値するとき、また、非難や罰など悪いことに値するときの両方の場合に使います。ここでは "deserves her revenge"「復讐する資格がある」に続き、次のセリフでは "deserve to die"「死ぬのが当然の報いだ」と対比して出てくるのがポイントです。
Budd: And we deserve to die.
我々が死ぬのは当然の報いだ。


   
The Bride: No kidding, I heard it's kinda hard.
冗談でしょ、けっこう難しいって聞いてるわ。

  ▼ よくある表現
→ "No kidding."「冗談でしょ」
▼ よくある表現
→ "it's kinda" = "it's kind of"。口語表現です。「ちょっと」「けっこう」「まあまあ」など、きっぱり言い切るのを避けてあいまいに言う時の表現です。

O-Ren: Silly Caucasian girl likes to play with samurai swords.
バカな白人娘がサムライの刀で遊ぼうってか?

  "Caucasian" は「白色人種」。
The Bride: Yeah.
そうよ。

 
The Bride: Any more subordinates for me to kill?
ほかに殺られたい子分はいる?

  "subordinates" は「部下」
Yubari: Hi….
ハーイ・・・

   
The Bride: Hmmm!
あらら。


   
The Bride: Go home to your mother!
ママのところにお帰り!

   
O-Ren: You didn't think it was gonna be that easy, did you?
そうやすやすと行くとは思ってなかっただろうね?

▼ リスニングのポイント
→ 長い一文ですが繰り返し何度も聞いてみてください。早口ですが言葉一つ一つを明瞭に話していますので、何度も聞いているうちに聞き取れるようになります。"that" が強い調子ですが、「あんなに簡単に」の「あんなに」を強調しています。
▼ 文法のポイント
→ 文末の "did you?" は、文頭の "You didn't" を受けて「~だっただろうね?」と念を押す言い方です。

The Bride: For a second there,
一瞬、

  ▼ よくある表現
→ "for a second" は、「ちょっとの間」

The Bride: Yeah, I kind of did.
まあそう思ったわね。


  ▼ よくある表現
→ "kind of" がまた出てきました。もうおわかりですね

O-Ren:

Silly rabbit.
おバカさんだこと。

  "rabbit" は「ウサギ」ですが、「マヌケ」「アホ」という意味の俗語もあります。

The Bride: Hard part's over.
難関突破。

  hard part は文字通り「難しい部分」。"Hard part's over" は、「これで一番困難な部分は終了」ということです。


ワンポイント・コメント

鬼才タランティーノ監督の最新作「キル・ビル」。予告編にもタランティーノ節が健在といった感じですね。"creme de la creme" とか "even-steven" といった言葉で遊んでいたり、同じ意味でも違う言葉を使うところ("get even", "square", "revenge" や、"guess", "suppose")と、ニュアンスが違っても同じ言葉を使うところ("deserve")での言葉の選びかたは、よく練られたシナリオを感じさせます。テンポも良くて楽しい予告編ですので、繰り返し聞いて楽しみながら英語を学びたいですね。


   
     
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