DVD Fantasium
米国版DVDオンラインショップ Shopping CartWish ListLog InAccount InfoContactHome
  Movie Dialogue Easter Eggs Artwork Gallery Editor's Choice Disk Reviews  
     
 
   
   
    Lesson 4: Lost In Translation「ロスト・イン・トランスレーション」    
           
    監督/脚本:ソフィア・コッポラ
出演: ビル・マーレイ(ボブ・ハリス)、スカーレット・ヨハンソン(シャーロット)、ジョヴァンニ・リビシ(ジョン)
2003年/アメリカ映画/102分

このレッスンは、ネット上にある予告編を元にしています。リスニング・レッスンのためには、以下のサイトで予告編を視聴してください。

オフィシャル・サイト:QuickTime, WMP
Yahoo Movies -- >> Trailers >> 'Lost in Translation' Trailer No. 1 を選んでください。(RealOne Player, Windows Media)


ストーリー:
ウイスキーのCM撮影のため、一人東京にやってきたハリウッドスターのボブ・ハリスは、仕事が終わると特にすることもなくバーで酒を飲む日々を過ごしていた。一方、同じホテルに滞在しているシャーロットもまた、多忙のカメラマンの夫から取り残され、孤独を感じていた。見知らぬ大都会をさまよう二人は、急速に打ち解けてゆく・・・。



   
      まず、予告編を聞きながら、スクリプトを目で追ってください。    
           
     
Bob: For relaxing times ... make it Suntory time.
リラックスした時間には、サントリー..。

  ▼ 文法のポイント
→ ここでの "make it" は、「~にする」。「リラックスタイムは、サントリータイムにしましょう」という趣旨ですね。

Director: カット、カット、カット、カット!時間がないんだよ。ね、パッションが。カメラ、テンション上げて。

   
Translator: Uh.. With intensity.
あの...集中して。

   
Bob: Is that everything? It seems like he said more than that.
それだけ?もっといろいろ言っていたみだいだけど。

  ▼ よくある表現
→ "Is that everything?"「それで全部?」「それだけ?」という意味です。

Matthew: Mr. Bob Harris! よう来たなぁ、ボブ。

   
Photographer: You're a movie star.
映画スターの方ですよね。

   
Bob: Yeah.
はい。

   
Bob: I should be shooting a movie.
映画に出ている筈が...。

  ▼ 文法のポイント
→ "should be ~ing" で「今は~をしているべきなのに」というニュアンスの表現です。

Photographer: You know Lat Pack?
「ラット・パック」って知ってる?

  Lat Pak?→ 正しくは "Rat Pak" です。ラット・パックとは、ご存知のとおり、フランク・シナトラをはじめディーン・マーティン、サミー・デイヴィス・Jr.らのグループのことです。カメラマンがラット・パックみたいにポーズを取ってほしいと言っているシーンです。

Bob: Lat? Rat Pack?
「ラット?」「ラット・パック?」

  ▼ リスニングのポイント
→ 日本人は英語の L と R の発音を混乱しがち。ここでその違いをしっかり聞いてみましょう。

Bob: A Ring -A- Ding Ding?

  ★ "Ring -A- Ding Ding" は、シナトラ自身のレーベル、「リプリーズ」から1960年にリリースされたアルバムタイトル。

Woman: Mr. Harris, Mr. Kazu sent me.
ハリスさん、カズさんの紹介で来ました。

  ▼ よくある表現
→ "Mr. Kazu sent me." をそのまま訳すと「カズさんが私を派遣した」。誰かの指示で来ました、と言いたい時にこの表現が便利です。

Woman: My stockings. "Lip" them.
私のストッキングを、「リップ」して。

  ★ "Rip them."(引き裂く、はぎ取る)と言っているつもりでも "Lip them."に聞こえてしまう。ここでもまた、L とR を上手に区別できない日本人の発音に、ボブは混乱しています。

Bob: What?
なに?

 
Woman: Hey! Lip my stocking!
ちょっと!ストッキング!「リップ」して。


   
Bob: Lip them? What?
リップする? なんだって?

   
Bob: What are you doing?
君は何を?

  ▼ よくある表現
→ "What are you doing?"「何しているの?」

Charlotte: My husband is a photographer. So he's here working. I wasn't doing anything so I came along.
夫がカメラマンで、仕事でここに来たんだけど、私は別に何もしていなかったから一緒に来たの。

  ▼ よくある表現
→ "come along" はここでの使い方のように「一緒に来る」という意味のほかに、「仲良く、うまくやっていく」という意味で使うこともあります。

Bob: What do you do?
仕事は?

  ▼ よくある表現
→ "What do you do?" は、相手の職業を尋ねるときの決まり文句です。

Charlotte: ▼ リスニング・テスト ▼
リスニング・テストです。ここのセリフを聞き取ってください。


  意味は、「実のところまだ良く分かりません」。単語は6つ。
ヒント1:最初の言葉は "I am"。
ヒント2:否定形。

Charlotte: So what are you doing here?
それで、あなたはここで何しているの?


   
Bob: Getting paid two million dollars to endorse a whisky.
ウイスキーを宣伝して200万ドル稼いでいる。

  ▼ 文法のポイント
→ "I am getting paid" の主語を省略しています。

Bob: The good news is, the whisky works.
幸いなことに、ウイスキーはイケる。

  ▼ よくある表現
→ "The good news is ~ "「良いことには」「幸いなことに」
Bob: Help!
助けて!


   
Bob: Can you keep a secret? I'm trying to organize a prison break.
秘密だけど、脱獄計画があるんだ。

  ▼ よくある表現
→ "Can you keep a secret?"「秘密にしてくれる?」"prison break"は、「脱獄」

Bob: We have to first get out of this bar, then the city, and then the country.
まずはこのバーを抜け出す、そしてこの街、それからこの国を脱出する。

  ▼ リスニングのポイント
→ "first"と "get our of this bar" が強く発音されています、「まず、(毎晩通っている)このバーから出なきゃ!」という気持ちがこめられていますね。

Bob: Are you in or are you out?
やる?やらない?

  ▼ リスニングのポイント
→ かなり早口で、"Are you in or are you out?" は単語のほどんどが繋がって聞こえますので要注意。

Charlotte: I'm in.
やるわ。

  ▼ よくある表現
→ "I'm in." は、映画頻出表現です。何かの計画を提示されて、一緒に参加するなら "I'm in."、断るなら "I'm out." です。

Bob: How are you? I'm Bob.
ボブです。元気?

   
Girls: Bob.
ボブ。

   
Charlotte: You're probably just having a mid-life crisis. Did you buy a Porsche yet?
たぶん中年の危機というやつじゃない? ポルシェはもう買った?

  ★ "mid-life crisis"「ミッドライフ・クライシス」「中年の危機」と呼ばれていますが、スポーツカーを買いたいという衝動は典型的な症状ですね。

Bob: You know I was thinking about buying a Porsche.
実は、ポルシェを買おうかと考えていたところだよ。

  ▼ 文法のポイント
→ "I'm thiking about ~ing" で、「~をすることを考えていた」"think about" の後に動詞が来る場合は、進行形をとります。
例)I'm thinking about getting married.「結婚しようかと考えているんだ」

Charlotte: I just don't know what I'm supposed to be.
自分で何をすべきなのか分からないの。


  ▼ よくある表現
→ "supposed to~" に注目。「~するはずである」「~することになっている」という意味ですが、ここでは「自分が何になるべきか」(わからない)と言っています。

Bob: You'll figure that out.
そのうち分かるさ。

  ▼ よくある表現
→ "figure out"「答えを見つけ出す」「理解する」という意味です。

Bob: The more you know who you are, and what you want, the less you let...things upset you.
自分がどういう人間か、何が欲しいのかわかってくれば、いろんなことに動揺しなくなるもんだ。

▼ 文法のポイント
→ "The more ~、the less ---"「~すればするほど、---しなくなる」比較文ですね。文章を分解してみると分かりやすくなります。"The more" + "you know (who you are and what you want)", "the less" + "you let things upset you"

Charlotte: You really are having a mid-life crisis, huh?
本当に、中年の危機みたいね。

   


ワンポイント・コメント

賑やかな東京の街を背景に、異国の地で寂しさを共感しながらさまよう男女の心情を、ソフィア・コッポラ監督が静かなタッチで描いたドラマ「ロスト・イン・トランスレーション」。この予告編の前半は、言葉がうまく通じないボブの戸惑いを、面白おかしく描いていますが、セリフとして注目したいのは後半部分です。ボブとシャーロットのさりげない会話を通して、二人の感情の触れ合いが見事に表現されています。二人のセリフは日常的な表現ばかりですが、そんな平凡な会話に込められた優しさも感じ取りたいですね。


   
     
| ページトップへ |



Movie DialogueメインへMoviegoers目次へMovie Clippingsへ