DVD Fantasium
米国版DVDオンラインショップ Shopping CartWish ListLog InAccount InfoContactHome
  Genre Search Genre Search Price Down Special Sale Romors  
     
 
 
 

   
       
     
□ Vol. 23 □ DVDが変える!? ハリウッド映画・その4 □

 先日、TVコメディ "Seinfeld"(となりのサインフェルド)のキャストがDVDのための特別インタビューを収録したことがちょっとした話題になりました。というのも、昨年DVD制作が企画された際、主役のジェリー・サインフェルドを除くメイン・キャスト3人(ジュリア・ルイス・ドレイファス、ジェイソン・アレクサンダー、マイケル・リチャーズ)は、報酬が十分でないとしてインタビュー収録を拒否していると伝えられていたからです。数ヶ月に及んだ交渉の末、メーカーがDVD売り上げの一部をロイヤリティとして3人に支払うことで決着がついたとのこと。未だに再放送が繰り返されているビック・ヒット番組 "Seinfield"では、プロデューサーも兼ねているサインフェルド自身と他のメイン・キャストとの大幅なギャラの差が原因で、シーズン放映中にもしばしばギャラ問題が取り沙汰されていましたので、莫大な収益が見込めるDVDにおいても交渉が難航したのでしょう。

 ところで、ハリウッドのDVD利益分配はどうなっているかと言うと、通常、80%は映画会社に、残り20%がロイヤリティとして監督やトップスターなど関係者に分配されると言われていますが、誰がロイヤリティを受け取るか、またその額については個々の契約によって全く異なるようです。一方、このところの出演料の高騰に苦しむ小規模の映画会社の中には、出演料などのギャラは支払わない代わりに、DVD収益は100%関係者に還元するという条件を提示した会社もあるほど。さらには、DVD一枚あたり4セントという僅かなロイヤリティの脚本家を支援するため、Writers Guilds(アメリカの作家団体)がシェアの拡大を求めて声を挙げました。急激な売り上げ増加を続けているDVDは、映画・TV産業のお金の流れと、スタジオと関係者との繋がりを大きく変えていきそうな気配です。

(2004/05/16)


     
       


お問い合わせは DVD Fantasium 、またはこちらからご連絡ください。