Kwaidan: Criterion Collection (怪談)
作品データ リージョン:1 制作: Criterion 映像仕様: LBX 音声仕様: Dolby Digital Mono (Japanese) 作品時間: 161分 画面比率: 2.35:1 CC: No 字幕: English
第18回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞、国内外で高い評価を得た1965年の小林正樹監督作品"Kwaidan"(怪談)は、日本人なら誰でも子供の時に聞かされた怪談4編をオムニバス形式で映画化した作品である。原作は、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの「怪談」。第一話は、従順な妻を持ちながら貧しさに耐えかね、出世のために妻を捨てた男が後に報いを受けることになる「黒髪」。出演は、三國連太郎、新珠三千代、渡辺美佐子ら。第二話は、ある嵐の晩に雪女を見たという男と、その雪女との約束を描いた「雪女」。岸恵子、仲代達矢らの主演。第三話はかの有名な「耳無芳一の話」で、本作品の中心的な怪談話である。盲目の寺男、芳一が夜な夜な琵琶を弾きにどこかへ出かけてゆくのを知り、寺の住職はあの世の者に取り憑かれたのだと考える。芳一を救うため、住職は彼の全身に経を書き写すが・・。出演は、中村賀津雄、志村喬、丹波哲郎ら。第四話は、茶碗の中の水に映った不気味な男の姿に恐怖を感じながらも、その水を飲んでしまったことから恐ろしい体験をする武士の話を元にした「茶碗の中」。主演は、中村翫右衛門、宮口精二、滝沢修、杉村春子ら。日本の怪談独特の怖さが漂うなか、不気味なまでに耽美的な映像は、この世のものならぬ雰囲気を持った見応えのある作品となっている。「雪女」で背景に浮かぶ巨大な目や、「耳無芳一の話」で透明な全身にくっきり浮かび上がった耳など、まさに小林監督の目指した「映画でなければ表現出来ない実験」である。リマスター済み、アナモルフィック収録の映像は汚れやキズも最小限の高画質。画像はとても鮮明で美しく、発色もすばらしい。この作品の芸術的な映像美を余すところ無く再現している。モノラル音声もクリアで良好。英語字幕が収録されているが、ON/OFF切替が可能である。なお、クライテリオンレーベルだがリージョン1限定なのでご注意。特典として、オリジナル劇場予告編が収録されている。また、40ページほどもあるクライテリオンレーベルのカタログが付いている。これまでに発売されている全作品の解説、仕様、ジャケットアートが掲載されているほか、今後の発売予定作品もリストされており、クライテリオン・ファンは是非とも手に入れたいとことである。(このカタログ付属については2000年12月現在のものであり、今後は無くなる可能性もあります)
2000/12/20
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