The Sopranos: The Complete First Season (ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア:シーズン 1)
作品データ リージョン:1 制作: HBO 映像仕様: LBX 音声仕様: Dolby Digital 5.1 Surround (English) 作品時間: 680分 画面比率: 1.85:1 CC: Yes 字幕: None
この夏、第4シーズンの第一回放送では新たに記録的な視聴率を達成、シリーズを重ねるごとに人気が高まり続けるHBOケーブルTVドラマ「ソプラノズ」。ゴールデン・グローブ賞のTVドラマ部門やエミー賞のドラマ部門ベストアクターなど、既に数多くの賞も受賞している。トニー・ソプラノ(ジェームズ・ギャンドルフィーニ)は、表向きにはゴミ処理コンサルタント、裏の世界ではイタリア系マフィア組織ソプラノ・ファミリーの仕切り役。腕っ節が強く一目を置かれているが、組織の長老アンクル・ジュニアをはじめ幹部らとの人間関係や、血の気の多い甥クリスの尻ぬぐいなど、組織内部の上下関係のはざまで常に問題を抱えている。その上、家庭では勝ち気な妻カーメラ(イーディ・ファルコ)と口論が絶えず、16歳の長女は難しい年頃にさしかかり、長男アンソニーは学校で問題を引き起こし、老いた母親も大変な頑固で世話が焼ける・・・と、気の休まる暇がない。ある日、ついにトニーは突然失神し、精神分析医の元に通うことになる。「TV版ゴッドファーザー」とも呼ばれているシリーズだが、内容はよりリアルで現代的、より多くのテーマを詳細に扱っている。アメリカの暗黒街に存在するマフィアたちは、一体どんな日常生活を送っているのか?彼らの「ビジネス」は、実際どのように行われているのか?組織の活動についてはもちろん、マフィアのプライベートな生活については誰もが興味のあるところ。高校生の娘から「お父さんはマフィアなの?」と聞かれたら、いくら凄腕のトニーでも躊躇してしまうのだ。マフィアと家庭という、あまりにかけ離れた世界で生きる男の哀愁を感じさせられる。TVシリーズは放映回数を重ねる毎にキャラクターの様々な一面が出てきてより人間関係が深まるという面白さがある。特に「ソプラノズ」では、トニーが私生活について精神科医に詳細に語ることで、カウンセリングのセッションが進むにつれ、彼自身も視聴者も彼の置かれている立場や心理をより分析的に捕らえることができるというアプローチが斬新だ。また、多くの相関的な出来事が織り込まれているため、第一話を見ただけでは何が起きているかわかりにくいが、続けて観てこそ面白くなっていく点もテレビシリーズならでは。DVDなどで連続して観て楽しみたい。さらに、1 話あたりの制作費に日本円にして2億円以上をかけ、ハリウッド映画に匹敵する豪華キャスト、劇場作品と同じ35mmでのロケ撮影により、密度の高い映像を実現している。映画のクオリティを持ちつつ、連続ドラマ特有の面白さを備えた、おすすめの作品。第一シーズンセットは、全13話収録の4枚組。画質は文句なしのハイ・クオリティで1.77:1アナモルフィックの。音声は英語5.1ch、2.0ch、スペイン語モノ音声を収録。英語CCあり。第一話にはコメンタリー収録があり、ディスク#4にインタビューなどの特別映像も入っている。(2002年10月現在、第3シーズンまでDVD発売中。)
2002/10/15
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