Royal Space Force: The Wings Of Honneamise (王立宇宙軍 オネアミスの翼)
作品データ リージョン:ALL 制作: Manga Video 映像仕様: LBX 音声仕様: Dolby Digital Surround (Japanese), Dolby Digital 5.1 Surround (English) 作品時間: 126分 画面比率: 1.85:1 CC: No 字幕: English
「新世紀エヴァンゲリオン」で知られるガイナックスの記念すべき第一作、「王立宇宙軍 オネアミスの翼」は、様々な意味でそれまでのアニメ映画の常識を覆した大作である。1987年、バンダイの映像事業進出の第一歩として企画されたこの劇場公開作品は、制作費8億円、音楽監督に坂本龍一、メインキャラクターのシロツグの声には俳優の森本レオを起用。登場人物たちをヒロイックに表現することなく等身大の人間として描いている点や、架空の王国の風景や人々の衣装などのオリジナリティ、緻密でリアルな作画などは、アニメ映画という枠を越えて高く評価された。様々な文化が融合し、文明の発達したオネアミス王国。戦うことのない王立宇宙軍は、人類初の有人宇宙旅行を目指しながらも失敗を繰り返してきた。王立宇宙軍の士官であるシロツグは、街角で神の教えを説く少女リイクニに心を動かされ、有人ロケット飛行に志願する。自分の人間としての価値を疑問に思い、人々の幸福について悩みながら夢を追うシロツグだが、その背後では国家レベルの陰謀と策略が進行しつつあった・・。米国版DVDの仕様は、アナモルフィック収録あり、英語5.1ch、オリジナル日本語2.0ch。音声はクリアで全く問題がないが、画質に関してはエッジ感やノイズが明らかで非常に残念な仕上がり。しかし、この作品そのものの素晴らしさは、未見の方には自信を持ってお勧めしたい。また、既にこの作品を何度も見ている方には、ジャパニメーション作品では他に例のない、特典のオーディオ・コメンタリーだけでも十分に価値のある一枚といえる。山賀博之監督と赤井孝美助監督によるオーディオ・コメンタリー(日本語音声・英語字幕付)では、本編に沿って約2時間、じっくりとオネアミス制作秘話が語られている。かなり細かい部分についての解説では両氏の作品への思い入れが強く感じられ、作品の奥の深さが伺える。作画、音楽、声優など作品のあらゆる面について正直に語られているのでなかなか楽しめるうえ、この作品をより深く味わうことができるので、是非一度、コメンタリーを聞いてみることをお勧めしたい。さらに、約1分間のカット・シーンや、企画段階でのイメージフィルムなどの貴重な映像も収録されており、ファンなら何度でも繰り返して観たくなる一枚である。リージョンはオールなので日本のリージョン2プレーヤーやプレステ2で再生できる。英語字幕はON/OFF切替可能。
2001/01/03
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